2012年 03月 24日
ロシア語のススメ |
今日は、モスクワタイムズのコラムから。
筆者は英国人のLuc Jones氏。
ロシアでも、他の世界の大都市同様、ロシアでビジネスをする外国企業のオフィスのほとんどがモスクワ、特に中心部に集中しています。駐在員のほとんどはロシア語を話すことが出来ないので、英語が社内公用語。かくして、英語普及率の非常に低いロシアの中でも、モスクワ中心部においては比較的英語を話す人が多い。しかし、一歩その中心部から外に出れば・・・、私の暮らしているこの田舎同様、英語の全く通じない世界になります。そんなロシアにおける、英国人ビジネスマンとしての考察です。
私のつたない英語力であえて細かいところに触れないように(!)要約(意訳?)します・・・
間違ってたら教えてください。
・外国人がロシア語で話そうとすると、大概の人は英語で返答をしてくれます。しかし、中心部から外に出れば、それは非常に珍しいこと。
・外国に派遣されるビジネスマンは、現地の言語を学ぶ機会を与えられる場合があります。しかし、ロシアにおいては、ロシア語が必要であってもほとんどの人がマスターしていません。
・一方、多くの外国人が、ロシア語を知っていることは生活や仕事を容易にすると言っています。しかし、仕事をする上ではロシア語は必ずしも必要でないし、また、彼らは大概数ヶ月から3年といった限られた期間しかロシアで過ごさず、その後また別の場所へ移動することになるということがわかっています。
・かくして、勉強する意欲が湧かないので「やりたいんだけどねー、時間が無いんだよ」と言い訳する。
・ロシア語は”キリル文字”で書かれている時点ですでにハードルが高い。そのうえ、かなりの文法を理解してからでないと、ごく基本的なことさえ話せません。さらに、多くの単語や変化形を覚えなければならない。ただでさえ忙しいエグゼクティブは早々にロシア語を諦めます。
・そこで、ロシア語を学ぶためのストレスを和らげるのに役立つポイントを提供します。
-キリル文字は意外に簡単です。いくつかは英語のアルファベットと同じ形だし、文字と発音が対応しているので書かれた通りに読むことができます。
>確かにそうですけど、でもやっぱ難しいよ。
-地域による訛りがほとんどありません。
>それはその通り。以前にもここで書きました。
-ロシア語には膨大な表現方法や慣用句がありますが、日常使われる言葉はごく標準化されていて、同じような言い回しが頻繁に繰り返されています。
>これもナットク。割と日常的に聞こえてくる単語って限られてます。
-英語に比べると、少ない単語で直接的な言い方をすることが多いです。簡単な一方、非常にそっけなくぶっきらぼうにも聞こえます。
>その前に覚えるべき形が多過ぎです・・・
・ロシア人は旧ソビエト連邦以外の国からの外国人に対して、ロシア語を話すとは期待していません。だから、少しの時間をロシア語を学ぶのに費やせば、日常生活がずっと容易になるし、職場や個人の生活の中でよりたくさんのドアが開くことがわかるでしょう。
以上、コラムの要約でした。
同じように英語がぜんぜん通じない日本も外国人にとっては非常に不便な国と思います。
が、日本とロシアで日常生活において大きく異なる点があると思うのは、多くの外国人が言っているように、日本人はたとえ話せなくても困っている人を放っておけない親切過ぎる人が多いこと!身振り手振り、果ては自分の予定を遅らせてでも誘導してあげたり・・・、そうやって何とか助けてあげようとしますが、ロシアではそういう場面に遭遇することは非常に非常に非常に稀なこと。近しい人とそうでない人の間に壁を作るロシア社会において、むやみに他人に親切にしようとする人はあまりいません・・・。
そのため、筆者が最後に書いているように自分から少しでもロシア人にアクセスできるようになることが、ロシアでの日常生活を”楽に”する有効な方法だと私も共感します。
何か困ったことがあったとき、ちょっとしたアイコンタクトや得意の”薄笑い”では誰も助けてくれません。きちんと言葉をかけ、私たちが期待する温かい笑顔ナシに「知らない。わからない。」と言われても、ひるむことなくアタックする。そうすれば彼らに協力してもらうことが可能になります。私も何度”敗北感”に打ちのめされたことでしょう。”笑顔の無い応対”、日本人はもうそれだけでひるんでしまいます・・・。
一方、ロシア側から見れば「ロシアという社会を理解し意思表示をしないのだからしかたない」、ということになる。
一年以上ロシア語以外全く通じないここで生活し、最近やっと言葉を用いて目的を達することができる場面が増えました。
郷に入れば郷に従え、ここではまさにそうしていかねば”諦める”他無いのです・・・
オリジナルはこちら
【When in Russia, Talk the Talk】
筆者は英国人のLuc Jones氏。
ロシアでも、他の世界の大都市同様、ロシアでビジネスをする外国企業のオフィスのほとんどがモスクワ、特に中心部に集中しています。駐在員のほとんどはロシア語を話すことが出来ないので、英語が社内公用語。かくして、英語普及率の非常に低いロシアの中でも、モスクワ中心部においては比較的英語を話す人が多い。しかし、一歩その中心部から外に出れば・・・、私の暮らしているこの田舎同様、英語の全く通じない世界になります。そんなロシアにおける、英国人ビジネスマンとしての考察です。
私のつたない英語力であえて細かいところに触れないように(!)要約(意訳?)します・・・
間違ってたら教えてください。
・外国人がロシア語で話そうとすると、大概の人は英語で返答をしてくれます。しかし、中心部から外に出れば、それは非常に珍しいこと。
・外国に派遣されるビジネスマンは、現地の言語を学ぶ機会を与えられる場合があります。しかし、ロシアにおいては、ロシア語が必要であってもほとんどの人がマスターしていません。
・一方、多くの外国人が、ロシア語を知っていることは生活や仕事を容易にすると言っています。しかし、仕事をする上ではロシア語は必ずしも必要でないし、また、彼らは大概数ヶ月から3年といった限られた期間しかロシアで過ごさず、その後また別の場所へ移動することになるということがわかっています。
・かくして、勉強する意欲が湧かないので「やりたいんだけどねー、時間が無いんだよ」と言い訳する。
・ロシア語は”キリル文字”で書かれている時点ですでにハードルが高い。そのうえ、かなりの文法を理解してからでないと、ごく基本的なことさえ話せません。さらに、多くの単語や変化形を覚えなければならない。ただでさえ忙しいエグゼクティブは早々にロシア語を諦めます。
・そこで、ロシア語を学ぶためのストレスを和らげるのに役立つポイントを提供します。
-キリル文字は意外に簡単です。いくつかは英語のアルファベットと同じ形だし、文字と発音が対応しているので書かれた通りに読むことができます。
>確かにそうですけど、でもやっぱ難しいよ。
-地域による訛りがほとんどありません。
>それはその通り。以前にもここで書きました。
-ロシア語には膨大な表現方法や慣用句がありますが、日常使われる言葉はごく標準化されていて、同じような言い回しが頻繁に繰り返されています。
>これもナットク。割と日常的に聞こえてくる単語って限られてます。
-英語に比べると、少ない単語で直接的な言い方をすることが多いです。簡単な一方、非常にそっけなくぶっきらぼうにも聞こえます。
>その前に覚えるべき形が多過ぎです・・・
・ロシア人は旧ソビエト連邦以外の国からの外国人に対して、ロシア語を話すとは期待していません。だから、少しの時間をロシア語を学ぶのに費やせば、日常生活がずっと容易になるし、職場や個人の生活の中でよりたくさんのドアが開くことがわかるでしょう。
以上、コラムの要約でした。
同じように英語がぜんぜん通じない日本も外国人にとっては非常に不便な国と思います。
が、日本とロシアで日常生活において大きく異なる点があると思うのは、多くの外国人が言っているように、日本人はたとえ話せなくても困っている人を放っておけない親切過ぎる人が多いこと!身振り手振り、果ては自分の予定を遅らせてでも誘導してあげたり・・・、そうやって何とか助けてあげようとしますが、ロシアではそういう場面に遭遇することは非常に非常に非常に稀なこと。近しい人とそうでない人の間に壁を作るロシア社会において、むやみに他人に親切にしようとする人はあまりいません・・・。
そのため、筆者が最後に書いているように自分から少しでもロシア人にアクセスできるようになることが、ロシアでの日常生活を”楽に”する有効な方法だと私も共感します。
何か困ったことがあったとき、ちょっとしたアイコンタクトや得意の”薄笑い”では誰も助けてくれません。きちんと言葉をかけ、私たちが期待する温かい笑顔ナシに「知らない。わからない。」と言われても、ひるむことなくアタックする。そうすれば彼らに協力してもらうことが可能になります。私も何度”敗北感”に打ちのめされたことでしょう。”笑顔の無い応対”、日本人はもうそれだけでひるんでしまいます・・・。
一方、ロシア側から見れば「ロシアという社会を理解し意思表示をしないのだからしかたない」、ということになる。
一年以上ロシア語以外全く通じないここで生活し、最近やっと言葉を用いて目的を達することができる場面が増えました。
郷に入れば郷に従え、ここではまさにそうしていかねば”諦める”他無いのです・・・
オリジナルはこちら
【When in Russia, Talk the Talk】
by chigasaki-na
| 2012-03-24 13:16
| ロシアの今