2011年 02月 11日
外出禁止 |
今朝はすっきり青空です。
そして気温は現在マイナス14℃。
でも、風が無いので昨日よりずっと寒く無さそうです。
せっかくの好天ですが、残念ながら今日は外出できません。
なぜなら、パスポートが手元にありません。
ビザの更新手続きのために、夫が会社に持って行きました。
私のビザの更新や移民局への滞在登録なども、社員同様に夫の会社で手続きしてもらってます。
ロシアでは、常にパスポートの携帯が義務付けられています。
もし外出中に運悪く警察に呼び止められ、パスポートが無かったら、そのまま留置所まで連れていかれてしまいます…!
以下、外務省の海外安全ホームページ抜粋です。
『ロシアではパスポートの携帯義務がありますので必ず携行してください。ただし,盗難被害も多いので,パスポートの携行にあたっては,肌身に着けて所持するなど十分な注意が必要です。』
これは不良警察官による違法行為ですが、実例も耳にします。
↓
『駐在員がモスクワ市内散策中,警察官にパスポート等の提示を求められたので,パスポートと到着通知を見せたが,更に労働許可証を見せるよう要求された。同人は所持していなかったところ,それは法律違反であり罰金を支払わなければ警察署へ連行する旨脅かされ,その場で3千ルーブルを支払った。』
ロシアではパスポートやビザの他「滞在登録」も必要です。
『外国人がロシアにおいて3日(ただし,土・日・休日を除く)以上同じ場所に滞在する場合には,到着後3日以内にその地の移民局機関に到着通知をしなければなりません。』
『また、退去の場合は、当該外国人の退去(出国)後2日以内に,通知手続を行った者が,郵便局に到着通知書の半券を返却して抹消手続を行わなければなりません。ホテル宿泊の場合は,チェックアウト時に同通知書の半券をホテルに返却します。』
『ロシア在住者が出張等により一時的にロシアから出国する際も、確実に抹消通知をする。』
『短期旅行者の場合,基本的には,査証申請書に記入した都市以外を訪れることはできません。
なお,列車で旅行する場合,許可が得られていない沿線都市については,列車による通過は認められていても,途中下車による観光等の行動は認められません。』
などなど…
旅行者の場合は「ホテル」に、駐在員の場合は「会社」にその責任があり、万が一登録を忘れると担当者が罰せられるのだとか。
ソビエト連邦時代は、国民の海外旅行が禁じられていただけでなく、自分の在住している地域以外への遠距離移動が事実上限られており、国外からの旅行者のソビエト国内における移動にも大幅な制限があったそうです。
そういう仕組みや慣習って、急速な社会の変化についていけず取り残されちゃんでしょうね。
西側への警戒も必要なくなった現在は、手続きや書類が多くて公的機関も面倒なだけなんじゃないかと思うのですが、面倒なことがたくさんある分だけ”仕事”があり、より多くの人が働けるという話も…
経済・観光で外国との交流が増す中で、いずれこういった手続きは簡素化されていくことでしょう。
仕事が減って失業率が高くなり、ますます危険な国になることが無いようにと願いたい。
by chigasaki-na
| 2011-02-11 19:33
| おもしロシア・おそロシア